今では1時間歩いても大丈夫になりました
河内長野市にお住まいのS.H 様 chat
▼お悩みや来院理由
病院では脊柱管狭窄症と診断され、腰と左脚が痛くてブロック注射をしていましたが、長い時間歩くことも出来ず“手術した方がいい”と言われていた状態でわらにもすがる思いでした。
▼施術後の感想
最初の施術を行けて2週間ほどで腰の痛みは軽減し、寝返りや起き上がりが楽になりました。左脚の痛みは時間がかかりましたが、3~4ヶ月ほどかけて徐々に軽減し、今では1時間歩いても大丈夫になりました。もう通院して1年になりますが、不調を訴えるとすぐに対処して下さり、優しく施術して下さります。説明も丁寧にして下さるので、先生に身体のケアを任せていれば安心だと思います。
脊柱管狭窄症と診断された患者さんの実際
脊柱管狭窄症とは、整形外科的にいうと「腰椎の脊柱管が狭くなり、脊柱管の中の神経が圧迫されて神経症状が生じた状態」となります。脊柱管が狭くなる原因としては脊椎の変性、靱帯の骨化・肥厚、すべり症、ヘルニアなどが挙げられます。
脊柱管狭窄症の主な症状は歩いたり、立ったりしているとお尻から足にかけて痺れや痛みが出現し、座ったりしゃがんで休むとまた歩けるがまた痛みや痺れが出現するといった間欠性跛行がみられます。ここで一番ポイントとなるのは脊柱管狭窄症の症状は下肢への神経症状がメインで腰痛や動き始めの動作時痛は症状にないということです。
実際当院でも、腰やお尻が痛くて病院に行ったら脊柱管狭窄症と診断され湿布や薬では症状が改善されず来院される方が多くおられます。この時に当院でまず大事にしていることは、訴えられている痛みや痺れが本当に脊柱管狭窄症によって現れている症状なのかどうかです。
確かに病院での画像診断で脊柱管狭窄症と診断されたわけですからそれが間違っているわけではありません。しかしながら医師の先生方はたくさんの患者さんを診なければいけないので、1人1人の身体を触って検査する時間もないため画像所見だけで診断される事も少なくありません。よって脊柱管狭窄症はあるがそれが“現在の痛みの原因”とイコールであるということが証明されたことにはならないのです。当院でも脊柱管狭窄症と診断されているけれども原因は別のところにあったということも少なくありません。
ここで脊柱管狭窄症について興味深い研究があります。50歳以上の方を対象に無作為に1000人弱の方のMRIを撮ったところ、80%以上の方に中等度以上の脊柱管狭窄がみられたとされています。またその中で腰痛や下肢痛などの症状がある方は10%しかいないというデータがありました。
このデータから分かることは年齢を重ねて①50歳以上になるとほとんどの人に脊柱管狭窄はあるということ、②脊柱管狭窄があってもほとんどの人には症状がないということです。このデータから見ても腰痛や下肢痛があって病院で脊柱管狭窄症と診断されても画像診断だけでは痛みの原因とは限らないし、手術の適応も慎重に考えなければいけません。手術をしても治らないということがないように今の痛みが本当に脊柱管狭窄症によるものなのかの鑑別は非常に大切になってきます。
当院では、①関節②筋肉③神経と順を追って原因を追及しながら治療を行っていきます。
当院での脊柱管狭窄症に対する治療
当院では脊柱管狭窄症や腰椎ヘルニアに対して高い効果が期待できるAKS療法という施術法を採用しています。
AKS療法とは人体の障害を解剖-運動生理学に則って科学的にとらえ、①関節②筋肉③神経と、順を追ってアプローチすることにより痛みなどの症状の原因を明確にしてヒト本来の機能を引き出す徒手技術です。
初回の治療では関節へのアプローチを行います。関節のアプローチでは身体のファシア(膜)に優しい刺激を与えることにより関節の位置や動き、速さを感知する感覚センサーを再起動させてあげることで関節本来の運動機能を引き出します。特に関節を動かしたときに発生する痛み、動作時痛に対して有効で、原因が関節にある方はこの1回の関節ファシアリリースで劇的に改善することが期待できます。
初回の施術後、症状の改善がみられなかった、症状は軽減したがまだ残っている、間欠性跛行が残っているなどの場合、筋肉へとアプローチしていきます。
初回に関節にしかアプローチしなかったのは原因を特定するためです。関節も筋肉もアプローチしてしまうと何をしたからよかったのかが分からなくなってしまいます。そこで関節にアプローチしても残っている症状は関節以外だということが分かります。
そこで筋肉です。筋肉では筋細胞リリースといって、こり固まっている筋(スパズム)をパラパラにしていきます。特に間欠性跛行は腸腰筋のスパズムによって腰が反ってしまい脊柱管狭窄をより強くしてしまうことがありますので腸腰筋の筋細胞リリースによって反っている腰を改善していきます。ただ筋肉のアプローチには継続的なアプローチが必要となりますので、セルフトレーニングを含めた治療計画を立て段階的に改善へと導いていくことが必要になります。
AKS療法は特に揉んだり、ボキボキ整体、注射などをしても効果が無い人におすすめで、尚且つ身体に優しい刺激のため負担が少なく悪化するリスクもありません。